英語を話せるようになる。英語が聞きとれるようになる。英文が読めるようになる。英語で文章が書けるようになる。これら「言語の4技能」を習得するためには、実際どうすれば良いのか。
この答えはとてもシンプルで、「とにかく英語に触れる時間を増やす」ということでした。
今回はホリエモン(堀江貴文さん)の著書「英語の多動力」を参考にして、アメリカに何年も留学をせずとも、日本にいながらにしてどうすれば英語を習得できるのか、をお伝えします。
英語を使う絶対時間を増やす
この本の中で何度も強調される、英語を習得するための方法が「とにかく毎日英語に触れ続けて、英語を使う絶対時間を増やすべき」ということです。とてもシンプルですが、これを継続することはなかなか大変ですし、実際に継続できる人がいないから、多くの人は英語が喋れるようにならないのでしょう。
アメリカや海外(英語圏)に留学するとなぜ英語ができるようになっていくのかと言えば、英語に接している時間が明らかに日本にいる時よりも増えるから。語学学校に行って英語を勉強すると言っても、英語の授業は日本の学校でも散々受けていますし、英語の授業の時間は日本語を使わない、という学校も多いと思います。そうなると、「英語の授業」だけ考えれば、アメリカでも日本でも英語にはしっかり触れていることになります。
じゃあ何が違うのかと言えば、海外では授業が終わっても英語を使う、というただそれだけなんだと思います。休み時間だって、周りの留学生や先生とコミュニケーションを取るには英語を使います。でも日本では、なかなか英語の授業以外で普段から英語を使ってコミュニケーションをとっている人はいないと思います。
また、例えばアメリカでは、スーパーに行ったら商品の名前は全部英語ですし、レストランに行ってもメニューは全部英語なので、自然に「英語を読む」ことになりますよね? そんな難しいことをしていないとしても、英語を読んだり、聞いたり、喋ったり、書いたりする絶対的な時間数が海外にいると自然に増えるから、だんだん英語ができるようになっていく。
英語を習得するポイントって、実はこんなシンプルな理屈なのです。
「英語ができる=頭が良い」では決してない
6年間アメリカに住んでいた私は、日本に帰ってきてからよく言われることが「英語ができるなんてすごいねー」という言葉。ですが、上記したように、別に私がすごいから英語ができるようになった訳ではもちろんありません。ただ「アメリカに住んでいたから、英語に触れる時間が長くなり、結果として英語ができるようになった」に過ぎないのです。
しかも私はアメリカで「英語」の勉強をしていたわけではなく、米国公認アスレティックトレーナーという資格を取得するために「アスレティックトレーニング」の勉強をしていました。ただ、その勉強に使っていた教科書が英語だったので、結果的に「英語を読む」時間数が増え、わからないことを先生にどうしても聞かなくてはいけなかったから、結果的に「英語を喋る」時間が増えた、ということなのです。
学校の授業でも、別に英語の授業を受けていたわけではなく、「運動生理学」「バイオメカニクス」「スポーツ医学」などの授業を受けていました。ただ、その授業が英語だったために、「英語を聞く」時間が増えただけ。つまり、私が英語をできるようになったのは、シンプルに「英語に触れる時間が増えた」だけなのです。
日本にいながら英語に触れる時間を増やすために
それでは、ホリエモンの本で紹介されている、日本にいながらでも(=留学とか、わざわざ海外に行かなくても)英語を習得するためにできることを紹介していきます。
自分が好きなこと・楽しいことにただハマれば良い
まず最初の目標は「英語に毎日10分でも触れる」ということ。とにかく英語に接する時間数を地道に増やしていくことが大切です。
冒頭で「言語の4技能」について触れましたが、10分で4技能すべての勉強・トレーニングをすることは厳しいです。よって、4技能全てを網羅しようとする必要はありません。とりあえず英語に触れさえすれば良いので、それが英語の文章を読むことでもいいし、YouTubeで海外の曲のPVを見ながら英語を聞くことでもいい。日記のようなものを英語で書くのも良いし、アプリなどを使って英語を喋るでもいい。「英語の発音」が好きなら、ひたすら発音の練習をするでもいいです。
とにかくあなたが「好き」なことであれば、なんでも良いのです。堀江さんの本にはこんな文章があります。
学説的には「バランスよく」学ぶことが良いとされている。でも「バランスよく」なんて面白くないからハマれない。発音がやりたいのに、やりたくない英単語の勉強をするとなると、100%だった情熱が一気に50%くらいに激減するだろう。それでは楽しくないし、興味が薄れて学ぶこと自体をやめてしまう。
英単語など気にせず、とことん発音にハマればいい。発音を何時間もかけて勉強したけど、英語表現や英単語をまったく覚えていない、なんてことはありえないからだ。
とにかく英語に触れる時間数を増やすために、まずは自分が楽しいと感じるものを、毎日少しでもやってみましょう。
【英語を聞く】TEDを見る
私が留学中にリスニングの勉強としてよく使っていたのが「TED」というサイトです。このサイトでは、世界中の様々な著名人によるプレゼン・講演を無料で聞くことができます。自分の好きなテーマのものを聞くのはとても楽しいですし、とにかくおしゃべりが上手な人たちばかりなので、思わず聞き入ってしまいます。
上の動画が私のオススメの動画の1つで、タイトルは「Try Something New for 30 days(何か新しいことに30日間挑戦してみよう)」です。たった3分の動画なので、ぜひ見てみてください。とても聞き取りやすい英語なので、リスニングの練習にもうってつけです。
多くの動画で英語字幕・日本語字幕ともにつけることが可能なので、まずは字幕をつけて内容を理解して、そのあとに字幕なしにして、英語をしっかりと聞いて、と好きな動画が見つかったらそれを何度も見ると良いと思います。
私が好きなTED動画を紹介する記事書きました。「TED動画おすすめ8選【トレーナーは単純に勉強にもなります】」から色々なTED動画を観てみてください。
【英語を聞く】YouTubeで好きなジャンルの動画を見る
YouTubeも立派な英語教材ですね。無料でいくらでも英語の動画を見ることができます。
私はやはり「スポーツ」「運動」「トレーニング」などが好きなので、トレーニングを英語で説明している動画や、有名スポーツ選手のインタビュー動画などをよく見ていました。
音楽が好きな方は、好きなアーティストのPVを見るのも良いですし、ゲームが好きな方はゲーム関連の英語の動画を見るのも良いですね。興味のあるキーワードを英語で検索してみて、色々のぞいてみてください。YouTubeは堀江さんの本でもオススメされています。
YouTubeも字幕をつけることができるので、字幕をつけて内容を理解したあと、字幕なしにしても英語が聞き取れるようになりましょう。
【英語を読む】携帯の設定を英語に変える
とにかく「英語に触れる時間を増やす」ために、あなたが生活の中で毎日必ずやることのなかに英語を入れ込みます。その例の1つとして「スマホの言語を英語にする」というものが、本の中で紹介されています。
多くの人はスマホを毎日みるとともに、1日で考えると数十分から数時間スマホを見る方もいると思います。スマホの言語が英語だと、いやでも英語に触れることになりますよね? 堀江さんによると、私たちの脳は、必要ないものは視界に入っていても情報を取り入れないようになる、と言います。日本で暮らしていると、たとえ看板や標識に英語の表記があっても、日本語で理解できると、英語は必要ない情報となり、脳が取り入れないようになってしまうようです。
よって、毎日見るスマホを英語設定にすることで、少しずつ脳に「英語は必要な情報ですよ」と教えていくことが大切だということです。最初は違和感があるかもですが、慣れると全然問題はなくなりますし、簡単に英語に接する時間を増やすことができます。
【英語を喋る】オンライン英会話・アプリを使用する
ここまでは全て無料のものを紹介していきましたが、こちらは有料サービスが含まれます(無料体験はついています)。
やはり英語を話すことができない最大の理由は「普段英語を話していないから」です。野球の理論の本、ルールについての本、バッティングや守備についての本をいくら読んでも、実際にプレーをしないと野球ができるようにはならないですよね? それと一緒です。
いくら英語の参考書を読んでも、実際に外国人と話さないことには、英語を喋れるようにはなりません。ですが、日本に住んでいるとなかなか「外人と喋る」という状況にはなりません。「外人と喋る・接点を持つ」ために一番簡単に、気軽に使うことができるのが、オンラインやアプリを使って会話をすることだと思います。
お金はかかってしまいますが、自分のスキマ時間やスケジュールに合わせて外人と話すことができる(しかも場所も関係ない)ので、お金をかける価値はあると思います。
2つほどオススメのオンライン英会話・アプリを紹介します。
1)Cambly
堀江さんの本の中でオススメとして紹介されているアプリが「Cambly(キャンブリー)」です。
一番の売りは「スマホで話せる」というところ(もちろんパソコンでもできますし、タブレットでもできます)と、「講師が全員英語ネイティブである」というところ。また、予約をしなくても、その時間にオンラインになっている講師とすぐに会話ができるのも魅力的です。突然のスキマ時間などで、場所関係なくスマホで気軽に英会話をすることができます。
気軽さだけではなく、TOEFL対策やビジネス英語など、ニーズに合わせた講師もたくさんいるため、留学を考えている方や、仕事で英語が必要な方など、英語に接する時間を増やしていくのにぜひ活用したいアプリだと思います。
2)DMM英会話
私もやっていますし、私の周りでもやっている人がとても多いのが「DMM英会話」です。「25分 × 2回」の無料体験ができますし、講師に特にこだわりがなければ、突然の空き時間ができたときに、一番早いと15分後から英会話をすることができます。
Camblyと同じく場所もどこでもできますし、有料プランでも、ちまたの英会話スクールよりずっと安いです。初心者向けの講師もいるので、とりあえず無料体験を試してみると良いと思います。全然喋れないから自信ない、、、と言っていると、いつまでたっても英語を話すことができるようにはなりません。みんな最初は喋れないですし、とにかく「英語に触れる時間」を地道に増やしていくことでしか、英語ができるようにはなりません。
すぐ行動!ですよ!
まとめ
ホリエモンの本を参考に、英語習得の方法として、大前提として考えなければならない「とにかく英語に触れる時間を増やす」「毎日数分でも英語に接する時間を作る」ことについて解説しました。
「英語に触れる時間を作る」ことはもちろん努力するべきですが、努力せずとも「自分が普段やることを英語にしてみる」「普段の自分の生活の導線に英語を入れる」ことを考えてみると、だんだん脳が英語モードに慣れてくるはずです。
いきなり1日何時間も英語を勉強する時間を取る必要はありません。ぜひ英語に触れる時間を増やすことを意識してみてください。
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