英語のテストや受験勉強のとき、「look at 〜:〜を見る」「look for 〜:〜を探す」「look into 〜:調べる」のような熟語を暗記したことありませんか?このような、2つの英単語(動詞+前置詞 or 副詞)が組み合わさって1つの意味を作るフレーズを「句動詞(Phrasal Verbs)」と言います。
この句動詞は、アメリカ人との会話の中で本当によく出てきます。私がアメリカに行って、アメリカ人と喋る中ですごく印象に残っているのが、「アメリカ人は前置詞をうまく使うなぁ」というもの。今考えるとそれは「句動詞」だったのですが、単語ばかり頑張って覚えていて、句動詞など全く知らなかった私は、なかなか英会話ができるようになりませんでした。「句動詞」は、英会話を習得する上で必須なのです。
今回の記事では、3種類ある句動詞の使い方と、私が厳選した、英会話でよく使う句動詞を22個紹介します。
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句動詞には3種類ある
同じ「句動詞」と呼ばれるフレーズでも、使い方によって3種類に分けられます。1つ1つ見ていきましょう。
1)他動詞と同じように使う句動詞
まず「他動詞」って何よ?という人は、「英語上達のカギは動詞!2種類の動詞の使い方と違いを理解しよう」の記事をお読みください(下の「自動詞」についてもこの記事で説明しています)。
他動詞とは、動詞の後に「何を?」にあたる名詞(=目的語)がくるもののこと。つまり、この使い方をする句動詞の後には「何を?」に当たる目的語がきます。以下、例文です。
- I am looking for my glasses. 私は自分の眼鏡を探しています
- We have to work on many homework tonight. 私たちは今夜たくさんの宿題に取り組まないといけない
- Can I stop by a convenience store? コンビニにちょっと寄ってもいいですか?
「look for 〜:〜を探す」「work on 〜:〜に取り組む」「stop by 〜:〜に立ち寄る」という意味の句動詞です。
基本的には、動詞の後に「何を?」という質問をして答えられるものが他動詞なのですが、今回のように「〜に」というのも他動詞の後にくることが多いです。たくさんの文章に触れて、これはすぐ後ろに名詞がくる(=他動詞)、これはこない(=自動詞)、というのを覚えていただけたらと思います。
2)自動詞と同じように使う句動詞
他動詞と違い、自動詞の後ろには「何を?」を表す目的語がきません。よって、アダプターである前置詞をつけて、補足説明が付け足されることが多いです。自動詞と同じ使い方をする句動詞を、以下例文で紹介します。
- She showed up late for the class. 彼女は授業に遅れて現れた
- My car broke down again. 私の車はまた壊れた
- Please stand up and come to the front. 立って、前に来てください
「show up:現れる」「break down:壊れる」「stand up:立ち上がる」の3つは、自動詞として使う句動詞(=熟語/イディオム)です。どれも英会話でよく使うし聞く句動詞なので、ぜひ覚えましょう。
これらの句動詞の後に「何を?」を入れようとすると、「何を現れた?」「何を壊れた?」「何を立った?」となり、全て違和感がありますよね?よって、目的語にあたる名詞などは置きません。これらの後に来るものは補足説明になるので、アダプターである前置詞を置いたり、接続詞をつけて文章を続けていきます。
3)他動詞と同じように使うけれど、動詞と前置詞が離れることがある句動詞
この使い方が一番ややこしいのですが、アメリカ人などのネイティブが会話の中で一番使うのは、この3)のタイプの句動詞だと思います。よって、英会話を習得したい人は、この使い方を覚えることが必須です。
まずは例文を見てみましょう。
- I will pick you up at 9am at Roppongi station. 朝9時に六本木駅であなたを拾うね
- Can I try this on? これを試着してもいい?
- Could you take your T-shirt off? Tシャツを脱いでもらってもよろしいですか?
1)と2)で紹介した句動詞は「熟語(イディオム)」なので、「動詞+前置詞」が離れることはありません。ですが、3)の使い方をする句動詞は、上にあげた3つの例文のように、動詞と前置詞の間に「〜を」にあたる名詞(=目的語)が入って、動詞と前置詞が分離することがあります。
今回紹介した句動詞は「pick up 〜:〜を拾う」「try on 〜:〜を試着する」「take off 〜:〜を脱ぐ」という意味です。わかりやすくするために今回はすべて動詞と前置詞を分離させましたが、この使い方をする句動詞は、分離させなくても間違いではありません。
◯ Could you take your T-shirt off?
◯ Could you take off your T-shirt?
この文の「〜を」にあたる目的語は「T-shirt(Tシャツ)」ですが、間に入れても、後ろに置いても、どちらで言っても間違いではありません。ですが、「〜を」にあたる目的語が「代名詞(me, you, us, it, thisなど)」である場合は、必ず動詞と前置詞を分離させなくてはいけません(←ここ重要!)。
◯ I will pick you up at 9am.
× I will pick up you at 9am.
この文では「you」という代名詞が目的語となるため、pick と up の間に必ず入れなくてはいけません。前の例文では、目的語が「T-shirt(Tシャツ)」という名詞のため、間に入れても後ろにおいてもどちらでも大丈夫です。
この「句動詞の間に代名詞を入れる」という使い方が、日本人にはなかなか理解できず、難しく感じます。実際に私も最初は使えませんでした。ですが、ネイティブとの会話ではこの使い方が本当によく出てきます。
自分がこの使い方をある程度理解していないと、会話の中で出てきたときに意味を理解することができません。この3)のような使い方があることをまずは知っておくことで、相手の言っていることをより理解することができるようになると思います。
英会話を習得したい人は絶対に覚えておくべき句動詞22選
それでは、私がアメリカに住んでいて、ネイティブと会話をする中でよく出てきた(そして私がよく使った)句動詞を22個紹介します。20個にしようと思ったんですが、色々探して並べたら22個になったので、22個紹介します。テストによく出てくる句動詞とかではなく、私が英会話をするときに必須だと思う句動詞22個です。
- look for 〜:〜を探す What are you looking for? 何を探しているの?
- look at 〜:〜を見る Look at the sky! There is a rainbow! 空を見て!虹が出てるよ!
- hear from 〜:〜から連絡をもらう I am glad to hear from you. あなたから連絡をもらえて嬉しいです
- take off 〜:〜を脱ぐ Please take your socks off. 靴下を脱いでください(※「take off 〜」には「〜を休みにする」という意味もあります [例] I will take a day off tomorrow. 明日休みをとります)
- put on 〜:〜を着る・はく You can put your socks on. 靴下をはいてください
- pick up 〜:〜を拾う Can you pick me up at the main entrance? 正門で俺を拾ってくれない?
- turn on 〜:〜をつける Can you turn the TV on? I want to watch a basketball game. テレビをつけてくれない?バスケの試合が見たいです
- turn off 〜:〜のスイッチを切る Can you turn the lights off when you leave? あなたが出るときに電気を消してくれる?
- turn down 〜:〜を弱くする・下げる Can I turn the air conditioner down? エアコンを弱くしてもいい?
- come in(自動詞):中に入る Can I come in? 中に入ってもいいですか?
- come back(自動詞):戻ってくる Please come back here at 5pm. 午後5時にここに戻ってきてください
- get to 〜:〜に着く Please call me when you get to the arena. アリーナに着いたら私に電話してください
- get out(自動詞):外に出る Get out of here! ここから出なさい!
- get off (自動詞):降りる・下車する You should get off at Shibuya station. 渋谷駅で降りるべきです
- go out(自動詞):外に行く Let’s go out and eat something. 外に出て何か食べよう
- check out 〜:〜を確認する Could you check the brake out? ブレーキを確認してもらってもよろしいですか?(※「check out」は自動詞として使って「(ホテルなど)をチェックアウトする」という意味でもよく使います)
- let in 〜:中に入れる It’s me! Please let me in the room! 俺だよ!部屋の中に入れて!
- let out 〜:外に出させる Don’t let the cats out. 猫を外に出さないで
- pass out 〜:〜を配る Could you help me pass out the program sheets? プログラム用紙を配るのを手伝ってくれませんか?(※「pass out」には「気を失う」という意味もあります)
- throw out 〜:〜を捨てる Your shoes are so old! Throw them out! お前の靴、めちゃくちゃ古いな!そんなの捨てなよ!
- call back 〜に折り返し電話する I will call you back later. またあとで電話するよ
- bring back 〜:〜を戻す・返す Can you bring it back to the shelf? それを棚に戻してくれる?
まとめ
句動詞、イディオムについて解説しました。
アメリカに行った当初は、ネイティブが多用する動詞+前置詞の意味が全然わからず、英語での会話は全然できませんでした。句動詞を覚えると、外国人が何を言っているのか理解ができるようになるとともに、英会話の表現の幅も広がります。
句動詞は、英会話上達には必須です。ぜひ、例文ごと覚えてみてください。
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